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■座席車

1969年(昭和44年)から、国鉄は波動輸送用として12系客車が製造されていました。
12系は急行用としたことから座席は向かい合わせの固定式クロスシートですが、冷房装置を完備した唯一の昼行用客車ということもあり、当初は臨時特急列車にも12系を使用していましたが、特急料金の割引を行っても利用者の評判は芳しくありませんでした。
そこで12系客車の設計を基本とし、183系電車と共通の車内設備をもつ特急形車両として1972年から1974年にかけて新潟鉄工所・富士重工業・日本車輌製造で合計325両が製造されたのが14系座席車です。波動輸送用として増備されたことから普通車のみが製造されました。簡易リクライニングシート・AU13A形分散式冷房装置を搭載し台車はTR217D形が採用されました。屋根の高さは12系客車よりも10cm低いです。また、窓かまちの高さなど183系電車の普通車とほぼ同一ですが、窓部の側構は同じ特急形でも電車・気動車と異なり内傾してなく垂直です。
12系・14系寝台車以外の系列との併結は考慮されず蒸気暖房管と電気暖房用引通し線は未装備です。


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