寝台車 国鉄時代の寝台改造車

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■寝台車

国鉄時代の寝台改造車

車体構造が共通の24系客車への転出、同系からの改造編入は、登場直後から行なわれています。系列内改造では、北海道への転用改造が質及び量ともに大規模なものです。


国鉄時代の寝台改造車
・オシ14形のオシ24形100番台への改造

1975年3月のダイヤ改正により、24系24形が品川客車区に転属して、はやぶさ・富士・出雲を受け持つこととなった際に不足する食堂車を補うため、オシ14形に難燃化・電気系統の改造によりオシ24形100番台に編入したものです。
国鉄分割民営化に際しては、全車がJR九州に引き継がれましたが、1999年(平成11年)に運用から外され全車廃車となりました。
オシ145・6・10・11・14 → オシ24 101-105

・オハネフ24形のスハネフ14形100番台への改造

1977年(昭和52年)に系列間の需給調整のため、24系客車のB寝台緩急車オハネフ24形に電源用ディーゼル発電機を取り付け14系化した車両で3両が改造されました。24系客車自体が当系列を基本にした系列のため、外観上の差異はほとんどなく、前位車端部の手すりの取付け方が異なる程度です。
102は、1982年(昭和57年)3月15日に名古屋駅構内で発生したDD51形ディーゼル機関車との衝突事故により廃車となり、101がJR九州、103がJR東日本に引き継がれましたが、1998年に103が廃車となり、現在は101のみがJR九州熊本運輸センターに配置、2009年廃止の富士、はやぶさに充当されました。
オハネフ24 16-18 → スハネフ14 101-103

・グリーンシート改装車

1985年3月に、五稜郭車両所でオハネ14 501-503の寝台1区画をソファシートに改装し、昼行運用時のみグリーン席としたものです。夜行運用時は2段式B寝台4席のみとして発売されました。
14系客車置き換え前の気動車時代に連結されていたグリーン車のサービスを受け継ぐもので、急行宗谷(上りのみ)天北(下りのみ)で運用されましたが、現地でしか購入できないなど発売方法に問題があり利用が振わず、1986年10月までに原型に戻されました。

・はやぶさ、富士用ロビーカーへの改造

はやぶさ、富士用ロビーカーへの改造(オハ24形700番台)は、1985年3月東京対九州ブルートレインの設備改善のため、ホテルのロビーのような機能を持つフリースペースとしてロビーカーをはやぶさに連結することとなり、登場。本グループの種車は、当時余剰となっていたオシ14形・オハネ14形が充てられました。両車の外観は大きく異なりますが、種車の設備は完全に撤去され、中央部にソファと1人用の回転椅子を設けたロビーコーナー、前位寄りに飲料の自動販売機を備えたサービスコーナー、後位寄りにPRコーナーが設けられました。外観は、銀色のメタリックテープで翼を広げたようなデザインが行なわれ、ロビーカーであることをアピールしました。
はやぶさ用には、オシ14形改造車2両、オハネ14形改造車1両が用意されましたが、1986年11月から連結が開始されました。富士用には、オハネ14形改造車2両が増備されました。



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