寝台車 14系寝台車

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■寝台車

14系寝台車

14系寝台車の特徴として、標準寝台幅52cmを踏襲した20系客車と異なり、B寝台車のベッド幅を581・583系電車で採用したものと同様の70cmと大型化し、また、寝台車のベッドの収納等を省力化するため、中段寝台の自動昇降装置を初めて取り付け、ユニット方式で内装を製造して車内に取り付ける形を初めて採用しました。
形式はA寝台車のオロネ14形、食堂車のオシ14形が用意され、A寝台車は、プルマンタイプの開放式寝台車のみが製造されました。B寝台車は、オハネ14形・スハネフ14形が製造され、合計188両が1971年から翌年にかけて製造されています。
1971年に急行「瀬戸2号(下り)・1号(上り)」に試作車のオハネ141-7とスハネフ141-3が連結され試験的に運行を開始しました。他の従来型客車と連結する必要があったため試作車は蒸気暖房管と電気暖房用引通し線を新製時より搭載しています。
1972年3月ダイヤ改正で寝台特急さくら、みずほ、あさかぜ2号(下り)・3号(上り)の3往復で運用が開始されました。
しかし1972年(昭和47年)に発生した北陸トンネル火災事故を機に、火元となる可能性のある電源エンジンを客室の直下に置く分散電源方式は防火安全対策上問題があるとされ、本形式の製造はいったん中止され、以後の増備は集中電源方式の24系客車に移行しました。
1980年代から1990年代にかけてB寝台車の2段寝台化が行われましたが、需給関係との兼ね合いもあり、全車には及びませんでした。2段化されなかった車両は急行列車や波動輸送用に使われたほか、JR西日本出雲3・2号に廉価サービスの一環として、1989年(平成元年)から3段B寝台車を1両連結する措置がとられ、同列車が1998年(平成10年)に電車化されるまで続けられました。


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